聾学校


RoSchoolBill.gif「聾学校」は、殆どが県立で各県に1校はあると思います。聾学校には、小・中・高校までありますが、今は幼稚部(幼稚園ですね)も併設されている事も多いかと思いますし、もっと小さな乳幼児からは「相談」と称して通うことができます。

聾学校は各校で「教育方針」がハッキリしているように感じます。
例えば、手話、口話、キュードサインなど色々な形での教育がなされています。どの学校も相談や見学は出来ると思いますので、早い時期に一度は地域の聾学校も「見ておく」事は良いでしょう。

通う・通わないという事以前に、聴覚障害の子育てをするということは、一番見てみたい少し先の未来の子供たちに沢山触れてみる事だと思います。「成長モデル」である子供たちがどのように育ち、学び、仲間と関わるかを見ておくのは、今後「我が家の教育方針」を決めていく上で大切な道しるべとなるのではないかと思います。

全く聞えない・音の認識はできる・両耳のバランスが違う...など、色んな状態の子供たちが聾学校にはいます。子供たちは元気に学んでいる事と思います。

まずは、そんな子供たち自身や環境に親自身が触れてみる事、難聴キッズの親が持っている疑問や思いを、先生方に質問したり、相談してみる事です。
そうする事により、ネットなどで知識としてぼんやり理解していた事が、しっかりと理解たり、また、リアルな現実を体感する事で新しい発見があったりします。子供たちを見ることでその学校が何を大事に育てているかもよく見えます。

また、聾学校は各自治体が管理しており、教育については「教育委員会」に基づいている義務教育の機関です。ですので、幼稚部や定期的な相談部での授業料は必要ありません。給食費と行事などで発生する費用(遠足などの交通費など)の負担があるだけです。中学生や高校生には「寮」の設備も整っているところもあり、遠方の方にも通える学校も多いのです。

各自治体により違いがあると思いますが、学校から援助金のようなものがでます。
学校で必要な用品を購入した場合には、領収書を提出すればあとで返ってきます(条件により援助金額の基準が決まっています)。

我が家の難聴キッズは、自治体が運営する聾学校に通わせてもらっています。
具体的な理由は3つ...
まず一番気に入ったのが、「最終目標が学校と我が家で一致」した事です。この最終目標は「意思の疎通が図れるコミュニケーションをとれるようにする」という事。手段は、言葉でも手話でもメールでも筆談でもテレパシーでも何だっていいんですよね。我が子の意思が理解できない事だけは全力を尽くして回避したい。

次に、「マンツーマンで授業が行われる」事。我が家のある自治体では最近、聾学校に通う子供が少なく、特に幼稚部では、聴覚障害をもつ子供を教育するプロである担任の先生を独り占めできる状態で、預ける側の我が家にしてみれば願ってもない環境なんですよね。独り占めできるってことは一緒に生活していく友達は居ないのですが、コミュニケーションが取れないうちに友達の心配してもしょうがなく、しかも、親戚や近所に子供が居ないわけでもないので、友達については今のところ切り捨てさせてもらっています。ま、自分のクラスに他者がいないだけで、上級生のおにーちゃんやおねーちゃんには充分すぎるほど可愛がってもらっています。

最後に、「聾学校のおかれている状況」が非常に危ういんですよ。上記で述べたように聾学校を利用する子供が少ない事に輪をかけて、近来の少子化がかぶさり、生徒が非常に少なく、我が家の難聴キッズが入園しなければ幼稚部は廃止になるくらい生徒が居ませんでした。これは、一見すると学校側の都合に見えますが、この先、この自治体で聴覚障害を持って生まれてくる子に、一つの選択肢を失わせる事は、同じ聴覚の障害のある子供を持つ親としては無視できない問題だと思いました。

この3つの理由から、この愛くるしい我が家の難聴キッズを聾学校にお願いしようと決めました。

これを読んでくれている皆さんの中にも、こういったことで悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。これは、あくまで我が家の考え方です。十分に悩んであなたの愛する「この子に一番」だと思える選択をしてあげてください。障害や環境にはそれぞれ違いはあると思いますが、この思いは「子を持つ親」であれば一緒だと思います。


お気に入りに登録しよう

お気に入りに追加!
click↓するだけ! ソーシャルブックマークも使って
みよう!インターネットさえあれば、
どこでも自分のお気に入り
使えるから便利!

RSS登録しよう

当サイトをRSSリーダーに登録すると自動的に更新情報をお知らせします。登録はもちろん無料!とても便利なので登録してください。
登録は簡単!下のバナーを
click↓するだけ!
Add to Google
Add to hatena RSS
Subscribe with livedoor Reader
My Yahoo! add
RSSリーダーのアカウント登録も
一緒にできちゃいますよ。

問い合せ

相互リンクやこのサイトに関する お問い合せは、↓こちら↓