子供の聞えによる不理解を補う為に親としても色んな方法を試したいところです。聞き取りは苦手かもしれませんが、見ることについてはその分優れているようにも感じます(チョット贔屓目かなぁ…)。
私も実際に試した方法で、一番子供に理解されたのは、「写真カード」と「絵カード」です。これは、必ずといってよいほど難聴教育の現場で使われています。物の名前や情報を写真やカードに「見える」ものとして提示してあげます。
このカードは普通の子供さんにも使う姿がよくあります。通常は「耳と目」を使って言葉が自然にはいっていきますが聴覚障害のある子供は、中々言葉が入っていきません。2度や3度ではありません。何十回、時には何百回も見せて、言葉(名称)と絵(ビジョン)を一致させるのです。
ですからカードを日常の中で多数利用します。日用の生活品、「おちゃわん」から「おはし」・「コップ」など様々な絵や写真を使っていきます。お友達の顔写真も名前を覚えるのに有効です。
言葉だけでなく「指文字や手話」も使います。これは初めは、お母さんの手作りを使う子供が多いですね。いつもバックの中にこのような手作りカードを入れています。
カードに慣れてきたり、語彙が多くなると「ことば絵じてん」が役立ちます。名称だけでなく季節や感情にともなう言葉も多くあるので、とても役立つ一冊になるでしょう。乳幼児は絵より写真がわかりやすく理解がよく出来やすいように感じました。
ウチではかんだり遊んだりする為に「パウチ」の処理をしてよく使いました。こうやって、一つの言葉を時間をかけて育ててあげる事で言葉の存在を知ってゆくのでしょう…。絵の得意なお母さんは楽しみながら作れるかもしれませんね。公文式のカードも大きさ・品質・バリエーションもよいので、使いやすいと思います。
カードだけではなく、指文字表などはお部屋に貼っておくと、いつでも示してあげられますし、自然に子供も覚えますので、活用してください。
こうして身近におくことで子供だけではなく家族も覚えていきます。家族の協力と愛情は何よりの力になりますから、皆で成長に携わってあげたいですね。