季節の変わり目には、行事が楽しみです。
遠足もその一つでしょう。
聾学校や療育センターでの遠足は下準備に余念がありません。
というか、「普通の幼稚園」とかなり異なった「遠足前のお勉強」があるのです。
お勉強と言うと大げさですが、難聴児は物事を言葉で上手く捉える事が難しいので、「絵」や「写真」を使うのです。
これはスゴイです!
何が凄いって先生方の事前調査?です。
遠足先の事柄を絵に書いたり、事前にそこに行って写真を撮ってきて子供たちに順序だてて説明してくれるのです。
もちろん、お弁当~ハンカチに至るまで、持ち物の絵も全てあります。
ソレを見ると、子供は
「何をしにいくのか?」
「何処に行こうとしているのか?」がより明確にわかります。
この「スゴイ下準備」のお陰で、
前日には自分で用意もしますし、当日も恐れることなく参加できるんです。
何でもないようなことかもしれませんが、この体験ひとつが「新しい言葉」に繋がっています。難聴児は本当に、言葉を育てる と言う言葉がピッタリです。
遠足の前には、そんな材料を先生方も用意してくださいますので、お家でも何度も練習をします。
お弁当のおかずの名前や、一緒に行くお友達の名前。
帰ってきたら、何度も出来事を話します。
特に印象の強い事柄は、初めての言葉をすんなり覚えるので不思議です。
先生の言っていたように「体験」で言葉を育てる事はスゴイな~とつくづく思います。
季節ごとの遠足だけではなく、毎日の公園遊びも体験です。
迷子にならないように「お名前カード」を持って、
さぁ、今日もお出かけです!